出会った言葉

読書めも〜『建築の難問』

『建築の難問』/内藤廣/みすず書房/2021 一気読み。心にのこった内容。 ・建築を、建築家一人の仕事だと捉えるのはメディアの勝手だが、表面的な理解でしかない。建築家は神様ではない。実際は多くの名前が出ない人たちの尽力が、その価値を生み、建築を…

人生100年

学生時代とはじめの社会人人生を捧げた先生から頂戴した激励。 この6年、図書館をつくりながら何度も先生の言葉を思い返していた。先生ならどうおっしゃるか。すべての努力が報われる気がした。感動である。 「先は長い 人生100年 先には必ず おもしろい…

遠征

この3連休、息子ははじめての遠征で家にいなかった。奈良まで。試合には出ない。得点係と球拾いと雑用。それでも本人は楽しかったようだ。弱い朝は同部屋の友だちに起こされたり、先生が背中に座って圧力をかけられたりしたらしい。夜はみんなでテレビでや…

想像の源

「深い愛がないと、想像力は働かない」 岡潔の言葉。なるほど。やはり、愛を育むことだ。そのために、愛を注ぎ、まず愛をたくさん受ける環境があることが大事。

前歯

新年早々、次女が2日で前歯を抜いてしまった。気になってからずっとグラグラさせつづけた。痛いより、気になる気持ちのほうが大きかったらしい。妻にも「引っ張って」とお願いしてた。ぼくも頼まれたけど「痛そうだから」といやがったら「だいじょうぶ」と…

メタバース

「『ありがとう』を言える子に育てばそれでいいのでは」 東京の友人たちとオンラインでひさしぶりに話す。メタバースがこれからどうなるかという話。これからの子どもをどう育てるかという話題。ぼくら世代はデジタル世代とアナログ世代半々。もう若い子たち…

マッチング理論

マッチング理論とマーケットデザインについて学び、対談させていただく機会があった。 世界はもっとよくなるという前向きな実感をもてた。なるほどデジタル技術や経済理論に裏打ちされたアルゴリズムを活用すると、より丁寧に人間の気持ちに寄り添うことがで…

まちの楽しみ方

すぐ作れるものは、すぐ消えやすい。 与えるのが先、得るのはあとの人生か、その逆か。あるいは、どちらか一方か。 本を読む姿はみてて美しいが、スマホを触る姿はなぜ醜いのだろうか。 コロナのおかげで街から観光客がいなくなり、自分のもとに街が戻ってき…

バレー部心得

息子のバレー部の説明会。ぼくは出ず、妻が出た。とにかく「人格の育成」が錦の御旗だと顧問の先生からの話だそうだ。バレーがうまくなることが第一ではない。 「人格がしっかりできていれば、どこでも生きていける」とのこと。 たしかに。人格から信頼が生…

息子いない土曜日

この週末も息子はスキー合宿に旅立っていった。学校の友だちもいないので単身乗り込んだことになる。そのあたり、おじけずかず飛び込む心意気はたいしたもんだ。 であるからテニスや図書館、塾の送迎といういつものルーティンがないくなりぼくは比較的自由で…

信頼

「信頼する。それにつきます」 プロバスケの世界に携わっている福島さんと幸運にもじっくりお話できる機会があった。興味がつきず、いろいろ質問攻め。 「チームメイトで自分とは考え方が違うこと、ないですか?」と聞いたら「もちろん、ありますよ」と。「…

しなやかさ

コロナ禍によって、副業が解禁されることが進めばいいな。会社で副業を禁止しているところがほとんどだけど、そのリスクが浮き彫りになってしまった。業績が悪化しているときに都合よく正社員のクビを切るわけにもいかず、社員だっていきなりは逃げ道がない…

地域パトロンとこれからの行政の役割

「渋沢栄一は生涯300の会社をつくった。ぼくはまだ30くらい。」 以前東京でお世話になってた人がこっちで新しい世界をつくっている。地域おこしというくくりには収まらないスケールで。並々ならぬ労力をかけ、人を動かし、私財と時間をつぎ込んでくれて…

自然との関係

2回、保育園の園庭整備のお手伝いにいった。朝弱いぼくが5時半に起きて、6時に園庭に立つ。日頃の生活ではありえないことだ。仕事でも断りたい。でも、この保育園のためならできる。次女が卒園したらこれもなくなる、なおさらだ。 どちらも雨あがりで足元…

相棒

今日は気になっていた庭の伸びた草をひたすらむしった。ゴミ袋にして6袋がパンパンになるくらいの量を抜きに抜きまくった。中腰で腰にわるい。二の腕が痛い。場所によっては直射日光がジリジリ。 たいへんであったが、ぼくに逐一メルがついてくる。草を抜い…

秋の音

はなれの引き戸を開いて、外を取り込みながら寝る。スズムシ、キリギリスなど、たくさんの、いろいろな虫の音が聴こえる。秋だ。この音をうるさいと思わず、心地よいと感じるのだから不思議だ。 布団に横になり、網戸の向こうに庭があって、その先には道路が…

やってあげちゃう

二人の息子の母である知人の「男の子は、こういっちゃあれだけど、だらしない。でもついやってあげちゃうでしょ。それが、女に頼らなきゃダメな大人の男を生む」という言葉がズシンときた。 「それが、女の人がいないとダメな男になる。」 そうやって、家事…

世阿弥

世阿弥の「ひたむき」の話。香山先生が引用してるという話をしたら「父ちゃん前もいっとった」といいながら、息子はその原典と思われる『風姿花伝』を息子は最近公文で既に読んだらしく、教えてくれた。 「『ひたむき』っていう言葉自体は出てきてないけど、…

あきらめ

いとこのお兄ちゃんと話をしていて「ぼくは、あきらめてばっかりの人生だよ。」とぼくがいうと、いとこが「大人だ。諦めは、明らめ、明らかに見るということだよ。」と教えてくれた。あきらめて、沈黙し、ときに戻ることをいとわないことに、こっちに帰って…

仕事とお金

「なんで、おいしゃしゃんはお金いっぱいもらえるの?」(長女と次女) 長女と次女が夕食時、妻に聞いていた。医師で友人の家が大きくて豪華だったり、いいおもちゃを買ってもらえることから。 医師が尊い仕事であることは間違いないが、尊い仕事がすべてお…

恩師とその恩師と

恩師と、その恩師と会食をしていただくという機会に恵まれた。緊張してあまりぼくはうまく話せなかったが、お二人の話を聞いているだけで幸せであった。 出会ったお言葉のいくつかを忘れないうちに。 「これからは、二次元と三次元の思考を行き来できる力が…

街への愛着

「街に愛着をもつには、歩かないといけない。郊外とか、車が主体の街は、その街に愛着が湧きにくい」 岩本さんのことば。郊外は、一気に住宅地になっていき、同世代がすみ、一緒に老いる。子どもは帰ってこないとなると、その先は廃墟になる以外にどうなるの…