「信頼する。それにつきます」
プロバスケの世界に携わっている福島さんと幸運にもじっくりお話できる機会があった。興味がつきず、いろいろ質問攻め。
「チームメイトで自分とは考え方が違うこと、ないですか?」と聞いたら「もちろん、ありますよ」と。「ではどうするか」いうと冒頭の言葉。
「コーチがその選手を使う以上、信頼します。コーチを信頼しているので。」
「話あって、溝を埋めていく。信頼関係がないと、チームは強くならない。」
結果が、数字がすべての世界。
「みんながセルフィッシュになって、まとまらなくならないのですか?」
「もちろんセルフィッシュにみんななりますが、そうなったらチームが勝てない。チームが勝つという結果が、一番上位にあって、大事ですから。だからまとまるしかないんです」
「数字には現れないけど、その選手がいるだけで雰囲気がよくなる選手っていませんか?」
「それは、います。強いチームには必ずいます。」
小さい頃、理不尽に怒られ、殴らえていた。だけどコーチのことは嫌いにはならなかった。
「怒られるのはいやだったけど、いっぱい教えてもらいましたから。怒られるのだって、信頼してくれているからで。」
でもご本人は怒らないし、怒れないそうだ。いやだったからしない。自分もされたからする、ではない。大人だ。