親子丼

久しぶりに、夕食つくる。親子丼。大きななめことじゃがいもと玉ねぎの味噌汁。妻と買い物。

二週間前に買っておいたメロンも、ちょうど熟れていて、ペロリと食べていた。

「パパの得意料理だね」と次女。

「具がたくさん入ってるお味噌汁、好き」とも。

そう。ひとつくらい、思い出の味として覚えておいてくれたらと。

小さなころ。ぼくがサラダを積極的に食べないことから、母はナスやニンジンなど、味噌汁にたくさん具を入れていたんだね。

カラオケ

家族でカラオケ。息子も来る。行き慣れているのか、どんどん曲が入る。ぼくは聴く側にまわる。一曲でも子どもたち、妻が歌ったほうがよかろ。大きなプライドポテトを長女がおねだり、びっくりするくらい高い値段だけど喜ぶ顔がみたいからオッケーする。

ドリンクバー。ホットコーヒーと冷たいソフトドリンクも飽きたので、サイボスティーやジャスミンティー、あったかい飲み物に切り替えて、ディーバックをお湯に浸していると、長女が「そんなのあるのか」と気になったらしい。

「ちょっとちょうだい」

「ジャスミンティー、初めて飲んだのは高校の修学旅行で北京に行ったときだな。ママも行ったやつ」

「体にいいんでしょ。飲み過ぎると毒になるけど。『薬屋のひとりごと』でいってた」

曲は藤井風、HANA、ちゃんみな、vaundy などイマドキのものばかり。

次女は「back numberが好き」。控えめに息子に合わせて歌う。

息子が『糸』を歌った。こんな日が来るのかと感慨深い。「だれかの傷をかばうかもしれない」の歌詞を読んで、「なるほど」と長女が関心していた。

家族5人で揃う思い出というのは、もはや珍しい。これこそ、何十年後かに、自分の心を懐かしさとともに温めてくれることだろう。いまのぼくがiPhoneに出てくる写真によって、そうされているように。「この日はもう訪れない」という一抹の寂しさと共に。

家族が元気で探しているなら、それで十分。

バレー

黄昏どきの週末。家の前の道路で「ダムダム」とボールを弾く音。次女がバレーボールでひとり。ハイキュー、ネーションズリーグ、兄。どの影響からか。

「バレーやりたい」と家に戻ってきて、ボールを戻しながら楽しそう。中学に入ったら、やってみるのもよし。兄がアドバイスをしてくれたらいいのだが。そこは距離がありそう。

ミサンガ

「つくったよ!」と次女からLINE。調べて、7つの糸を使って編んだみたい。見事に綺麗なミサンガになっている。興味を抱き、自分で調べてつくる。絵もしかり、こういうのが好きなんだな。

妻が目眩でこの週末寝込んでいた。

「うち、サラダつくったよ」と手伝って、自分たちで家族の生活を成り立たせることに貢献したようだ。心強い。

区切り

今月で次女がダンスをやめると妻から聞く。ぼくは主に送迎だけで、一度だけ、3月に発表会を見に行ったくらい。次女も練習はぼくの前ではやりづらそうだったし、距離を置いてきた。最近、熱が冷めていたもよう。

発表会でも、実はそこまで感情移入しているようにはみえなかった。スイミングクラブに通っていた最初の頃の小学生のときの思い出が蘇る。彼女の気持ちが、わかるような気がして、当時のスイミングクラブでの思い出をビデオ通話で開陳。

ぼくも長く続かなかった習い事はたくさん。何かしら、糧にはどれもなっている気もする。いろいろやってみるなかで、本人が納得して、道を見極めていけばいい。失うものはない。次は何に興味を持つのか楽しみ。おつかれさま、よくトライして、がんばった。

キャプテン

妻の下に、息子がよくチームをまとめて、よく結果をだしたとママさんからねぎらいの言葉が届いているそうだ。後半のぼくの接し方は反省しかないけど、知らないところで、ぶじ育ってくれているようで、ほっとする。キャプテンらしくないキャプテンなのが、むしろ良かったのかもしれないし、彼としてはいい背伸びをさせてもらったことだろう。最後の試合、強豪相手にアタックは通用していたとも。自信になるといいな。

父の日

ぼくが和室で寝落ちしていると、寝床にいく次女がクッションを持ってきて、ぼくの腰に敷いてくれる。

「また来るからね、それまで元気でね」

「うん。大好きよ」

抱きしめる。

「一人のときに読んで」と手紙を渡してくれる。旅立つ朝、バスの中で読む。折り紙で、封筒も自作。「パパへ」とわざわざ大きく切り貼りしてある。

「仕事たいへんだよね。休んでね。いやなことあったら、いいことあるよ」と書いてある。

涙が出た。宝物がまた一つ。