ピヨピヨ

5月2日に生まれた、保育園の鴨の卵を譲り受け、孵化器で温めている。20日後くらいに順調にいけばピヨピヨするらしい。毎日何回も卵をゆっくり回転させる。息子が一番気を回し、せっせと折にふれて回してくれているようだ。湿度を保つため、水も毎朝刺す。とくに変化は感じないが、中で生長が進んでくれていたらうれしい。横に、親指の第一関節くらいの小さな小さな卵もひとつ。これはむずかしいかもしれないが、せっかくなので温め続けている。ピヨピヨした瞬間に立ち会うことが、ぼくのとりあえずの夢だ。

初シャワー

長女がトランポリンの帰りに「マルの散歩行く」と言い出す。友だちのご近所さんの同じ犬種の犬と一緒に散歩にいきたいのだという。強い雨のあとの曇り空。

「道、濡れているから気をつけてね」と見送る。

帰ってきたマルは、足が泥だらけで大変なことになっていた。

「そのまま家にはあげられないですよね。今日散歩行くって、チャレンジャーやなとおもったんです」

一緒に付き合ってくれたご近所さんのパパが軒先で。そのお家の犬は成犬で足が長いせいか、大丈夫そうでほっとする。

そのままお風呂にいって、シャワーにチャレンジする長女。ぼくはマルが外出している間にしかできないアイロンがまだ片付かないので、彼女にまかせてみる。

昼寝していた次女が寝床から起きてくる。事情を話し、長女を手伝ってとお願い。彼女もお風呂場に向かう。

アイロン終わりのぼくがお風呂場にむかうと、お湯のない湯船でマルを抱きかかえ、そっとお湯のシャワーを全身かけていた。それでもマルは震えているという。ふかふかの毛がびっしょりなので、みたこともないガリガリさである。ぼくの方をみている。

ひととおり洗えたので、お風呂からだし、ぼくのひざの上でタオルに包みながらドライヤーを長女と次女がかわりばんこでかける。熱くなりすぎないように、ドライヤーの距離を調整しながら、マルの身体をくるくる回して濡れているところに重点的に充てる。マルは実におとなしい。できるものだ。

乾いたところにはブラシを走らせ、ふかふかにしていく。

「パパ、トリマーみたいだね。私もトリマーになろうかな」と長女。

時間は1時間くらいかかっただろうか。乾いてきれいになったマルはいつものマルに戻っていた。次はシャンプーもしてみよう。また一つ、マルのお世話スキルがついてうれしい。ル

一緒に寝る

和室に布団をしいて、一緒にマルと寝る。その夢のような夜を、長女がまずやりたいといって、実行した。無事成功した。

「腕をこうしてたら、その中でくるまって寝るんだよ」

うれしそうである。フランダースの犬のパトラッシュのような光景を想像する。

次の夜も続けると長女。「わたしも」と次女も加わる。そうすると一気に次女のうれしい気持ちがつたわったのか、修学旅行の夜のようにマルも興奮して寝付かない。最後までキャッキャやっている。マルも次女の髪の毛をたべようとする。ぼくがマズルを持って「やめてね」と言い聞かせておとなしくさせる。そして上にいく。しばらくすると、また騒ぎはじめた。今夜は断念かと諦めかけたころ、みな静かに寝た。

満足したのか、それ以降はいまのところやっていない。これも、犬を飼ったらやってみたかった悲願。無事成就。

テニス卒業

息子が先月、ついにテニスをやめた。コロナになって、保護者のギャラリーがNGになったので、最後どこまで上達したか見ていない。見れたとしても、寂しいのでみなかったかもしれない。息子は最後のレッスン、どういう気持ちで臨んでいたのだろうか。ぼくの方が未練があり、本人としてはもう割り切れているのかもしれない。テニスもさることながら、7年間つづけてきた、ぼく担当の毎週のミッションであった。

昼は近くのスーパーの中に入っているパン屋。つぶあんこしあんとサンドイッチ。最近はサンドイッチではなく、オニオンチーズになった。飲み物はカフェオレからヨーグルトになっていた。あのパン屋からも卒業だ。

中学校に入って部活やら塾やらで、その後に図書館につれていくこともなくなった。読書からも自然と遠ざかった。車中はテレビをみて、特に話すこともなく、会話もしない。単なるアッシー君となってはいたが、ぼくの土曜の午後はそれが軸であった。空っぽになった土曜日の午後。図書館の貸し借りは続くので、これからは娘たちを連れてゆくことになるのだろう。

プロテニスプレーヤーが夢の時期も長かった。テニスをやっていた経験が、これから彼の人生でどう活きていくのかわからないが、まあいつか何かにつながってくれればうれしい。

図書館

長女と次女を久しぶりに図書館につれていったら、とても喜んで目一杯借りていた。学級文庫や学校の図書館でお気に入りがあって、そのシリーズ。長女は伝記まんがやひみつシリーズ。次女は一期一会シリーズ。

この学年のころ、テニス帰りの息子が毎週山のように借りてむさぼるように読んでいた姿を思い出す。彼女たちも毎週つれていってあげよう。

足の速さ

次女が運動会の練習が始まったという報告。

「わたし、クラスの女子で一番足が速いんだよ。一番速い子と同じタイムだった」

失礼だが、一瞬耳を疑った。徒競走の組で3人で走るのに勝ったの間違いではなかろうか。保育園の徒競走だってあまり勝った覚えがない。がんばって腕振ってるけど、ゴール付近で負けて悔しそうな顔をしながら最後まで駆けぬけている姿が記憶にある。本人もこないだ「わたし、運動あまり得意じゃない」といっていた。

コロナのせいもあり、彼女が小学生になってから、1度しか小学校にいけていない。参観日。今年も運動会は保護者は1名なので行けないから確かめられないが、どうやら進化しているらしい。

一方の長女。彼女は足が速い印象がある。先月、クラスでのリレー選手選考会に出た。朝はやくいって、運動場を走る。結果は3番目、補欠。リレー選手の2名の枠には入れなかった。悔しそうだった。でもそこまで選ばれたことは息子のときはなかったし、我が家では快挙である。クラスの全員リレーではアンカーで「ラスボス」と呼ばれているらしい。

先日いらっしゃった義理の兄は彼女が走る姿をみて「一瞬で体幹がいいのがわかった」と褒めてくれていた。それで十分だ。