子どもたちへ

衣食住

服は脱ぐため 食事は出すため 家は旅立つため にあって その間が大事なんだな 何をするか 意味があるかより まず一生懸命かどうかを物差しにする そのほうが、人生は楽しめる

fail

Fail fast,fail often,fail forward. 友人が教えてくれた言葉。ベストセラーもあるのだね。

夕日と親

「夕日をみたら、親がそこにいるとおもえ。夕日の真ん中に、親はいる」という歌に出会う。 五木寛之著の『親鸞』にて。 親鸞聖人は聖徳太子に憧れていたのか。山から降り、だれとも分け隔てなく交わって、救済なさった。

この歳になったら、諦めなくてはいけないこともたくさん出てくる。若いときにしかできなかったこと。たとえば海外、とくに欧米への旅。大学の同級生が次々大学院のとき、留学に旅立っていた。いまになって、その道に進んだ彼らの賢明な判断に気づく。ぼくも…

尊さ

たどりつくのは、同じ時間、同じ場所で話をしていて、尊さを感じることができるかどうか。それだけ。香山先生とのしあわせな時間のように。それ以外はどんどん閉じて、小さくしていこう。年末の飲み会、指名のない大人数はどんどん断る。 齢を重ねて、その尊…

パシリ

なぜか、中学、高校、大学と二つも三つも同窓会のような会の世話役をさせられている。望んではいないし、誰から頼まれたわけでもない。どちらかというと、面倒くさいしやめたい。なんか今年はないのか、みたいな空気を察して、やったほうがいいか、ほかに頼…

墓参り

一人で墓参りにいく。手を合わせて、いつかはここに入って、永遠に寝ることになる。おじいちゃんとおばあちゃんとまた同じ家で、もう起きる必要はないとおもうと気が楽だ。 狭い駐車場にはいつになく車があったし、次々車が墓地に入ってくる。駐車場への道を…

夕陽

「何してるの?」(息子) 19時ころ、外出先から戻り、西側のドアから息子と長女と外食にいくぞと声をかける。息子と長女が家から出てくる。そのときのぼくの表情をみて、上の質問。家の西側をみながら腕組みをして、憮然としてたのが気になったのだろう。ブラ…

足跡

人生は折り返しをもうとっくに過ぎてる。たとえば半分だとしよう。いままでの記憶を辿る距離と同じくらいで、幕を下ろす。短い気がする。年々時間の感覚は早まるみたいだから、もうちょっとしか残ってないのかもしれない。一方、定年まであと20年以上あるか…

平等

「人間って、ほんとに平等なのかな?」(次女) 夕食のとき。身体の大きさとか、得意なことの違いとか、生まれる家庭の経済力とか、そういうのは平等じゃないのではないかと。平等にしようというのは、機会の与え方のことだと伝える。 アメリカに留学している…

お金のこと

子どもたちへ。 連帯保証人には、どんなことがあってもなってはいけないよ。それがだれであっても。とつぜん、人生が壊れます。 友だちでいたければ、もし「お金を貸して」と言われてたら、それは「あげること」と同じだと思うほうがいい。返ってくるとは期…

倒れてもなお

今週は寝れたとしてもずっと気がかりなまま仮眠するだけで、体力の全てを使い果たして仕事した。最後の方に熱が出た。それでも山のように作業はあるから、発熱しながらメールを返信。時計は午前1時。翌朝も早く目が覚めてまた対応する。ぼくより相手方はもっ…

仕事と愛

忙しい日々がつづく。仕事も、結局は最後は愛だ。いい仕事には、愛がある。関係するひとたちそれぞれの愛が集まったときほど、より価値を生む。愛せる仕事と、会えたら幸せである。それでお金までもらえるのだから。

2022.7.16

2022年7月16日はぼくの仕事人生で生涯忘れることはないだろう。終日、6年間精魂込めてきた仕事を成し遂げて、夜半に帰ってきたら、大きな花束が届いていた。さらに、2階に行くと香山先生からのお手紙が。友人たちも、続々とお祝いの言葉をくれる。感無量で…

現場での判断

ラストワンマイルの判断を現場で、対面で行う。結局そこで下した判断が一番正確だ。だいたいそれは、些細で細かいことだ。どっちでもいい、と思えたり、自分がしなくてもいい、と感じたりすることもあるだろう。でも、全体の質というのは、その些細な細かい…

質実剛健

「歳をとるほど、人間謙虚になる」(トム・クルーズの偉大さ) 「悩み、葛藤がある環境があるから、面白い映画はできる」(だから住みたいと思うカナダやオーストラリアでは傑作はできない。ストレスがなく、快適だから。一方でトロントの映画祭は市民が手作…

14歳

息子の誕生日。彼は日中はずっと部活。妻が弁当をつくって送ってゆく。晩ごはんは寿司、ケーキはメロンのショートケーキをご所望。プレゼントはすでに自転車を買って4月から中学校に乗っていっている。 娘たち二人はそれぞれ、手紙とプレゼントを用意してい…

海と国境

「海に囲まれていたら、なんで戦争少ないの?」(長女) お風呂で。娘たちと戦争はなんで起こるかという話になる。ナイチンゲールは彼女たちもしっている。彼女が活躍したのはクリミア戦争。現代も戦火は続く。 「ずっとやってるって、戦争すきなの?」と長…

『あらくれ』/『パリ残像』

徳田秋声の『あらくれ』、木村伊兵衛の『パリ残像』。どちらも市井の人が主役の作品。日常、そこに生きる人々。年の功だろうか、これらに誠実に向き合う作品の良さがわかってきたし、それをテーマにした創作がもっとも高度だと思うようになってきた。インパ…

この国で

春から同級の友人が二人、アメリカの西海岸に留学する。そのなかで出てきた話で「アメリカはこの10年で給料が1.5倍になっている。日本は変わっていないから、向こうの物価についていけない」という。二人とも医師で、日本では最も裕福な層に属する。海…

虚しい

「むなしい。誘惑に負けて、なんもできなかった」 この土日は息子は部活も塾もなく、自由だった。ゲームやらパソコンに没頭しているので振り返ったときに、どういう感想なのか聞いたらこの言葉。「たのしい」と返ってくるとおもいきや意外だった。 「誘惑に…

若さと老い

若い人と老いている人のちがい。必ずしも年齢ではない。一緒にいて、元気が湧いてくるひと。その人は若い。一緒にいて、生気が吸い取られる気がする人。その人は老いている。ある時点で、生きながらえるために生気を吸い取る。組織も、そうだ。若い組織にい…

面白くない話

面白くないと感じる話の条件は2つ。ひとつは、抽象的な話。たとえば政治家や役人の挨拶、あるいはコンサルタントの提言。もう一つは、自分は痛みを追わない無責任な立場からの話。たとえばテレビ番組のコメンテーター、匿名のSNSの投稿。 逆にとらえよう。…

夕陽と少年

娘たちにお手紙とともに『夕陽と少年』がとどく。二人の手紙、長女は絵も描いた。それらを喜んでくださったと。優しい。感無量。また宝物がひとつ。かわいい挿絵と息を飲む物語。このような尊い先生が世の中にはいらっしゃる。救いだ。

人生100年

学生時代とはじめの社会人人生を捧げた先生から頂戴した激励。 この6年、図書館をつくりながら何度も先生の言葉を思い返していた。先生ならどうおっしゃるか。すべての努力が報われる気がした。感動である。 「先は長い 人生100年 先には必ず おもしろい…

正月の言葉

正月の朝。3つの言葉を子どもたちに伝えた。 ひとつ、友だちを大切にすること。 ふたつ、人生の時間は限れている。いつか生きているものには死が訪れる。それがいつかはわからない。一日一日、その瞬間を充実するように大事にすること。 みっつ、本を読むこ…

想像の源

「深い愛がないと、想像力は働かない」 岡潔の言葉。なるほど。やはり、愛を育むことだ。そのために、愛を注ぎ、まず愛をたくさん受ける環境があることが大事。

息子と月をみた。雪が積もる露天風呂で。2年ぶりである。コロナ禍になる前は毎週末いっていたのだが、断ち切れになった。いまは週末も部活がスケジュールの骨格として支配いているし、なかなか機会がなかったが、たまたま1日みつかった。 「月がすごく遠く…

結婚相手

娘たちへ。もし、結婚したいなという相手がいたら、このブログの存在を教えてみるといい。あなたの小さな頃にどれだけ興味をもって、しみじみ読むか。その態度で、大事にしてくれるか、わかる。もしも興味を示さないようなら、気をつけたほうがいい。夫婦生…

マッチング理論

マッチング理論とマーケットデザインについて学び、対談させていただく機会があった。 世界はもっとよくなるという前向きな実感をもてた。なるほどデジタル技術や経済理論に裏打ちされたアルゴリズムを活用すると、より丁寧に人間の気持ちに寄り添うことがで…