子どもたちへ

結婚相手

娘たちへ。もし、結婚したいなという相手がいたら、このブログの存在を教えてみるといい。あなたの小さな頃にどれだけ興味をもって、しみじみ読むか。その態度で、大事にしてくれるか、わかる。もしも興味を示さないようなら、気をつけたほうがいい。夫婦生…

マッチング理論

マッチング理論とマーケットデザインについて学び、対談させていただく機会があった。 世界はもっとよくなるという前向きな実感をもてた。なるほどデジタル技術や経済理論に裏打ちされたアルゴリズムを活用すると、より丁寧に人間の気持ちに寄り添うことがで…

21世紀を生きる君たちへ。

寝床に長女と一緒にいく。彼女はおばけずかんを読み、ぼくは司馬遼太郎さんの『十六の話』を読む。 「何読んでるの?」としげしげとみてくる。 「これ、自分の本?」 珍しくぼくが本に線を引いている所作が気になったようだ。 「21世紀を生きる君たちへ」…

アイデア人間

1のアイデアをだれかに言ってみたとする。 それを10にする人、1.5にする人、0.5にする人、0にする人、マイナスにする人。反応は人それぞれ。アイデアが耳から入って口から出るときに、それにいくつを掛けるか。人はそれぞれ数字を持っているようだ。 残念な…

紅葉の信頼

中庭の紅葉を剪定した。かわいいからこそ、育って欲しいからこそ。紅葉はどこまでどう切っても美しい紅葉である。信頼できる友のようだ。人間ではそうはいかないことも多い。無心でもくもくと手作業を行うことは心が晴れる。手作業は着実に進み、裏切らない…

息子の母の日

息子が学校から美術館のフリーパスをもらってきたので二人で行く。現代アートなので理解の仕方がわからなさそうで、展示の間をパッとみてはサクサク歩く。公文の友だちが遊びにくるかもしれないから、それも気になって早く帰りたいのかもしれない。車の中で…

さよなら3月

来てほしくない日が来てしまった。そしてそういう日は静かに過ぎる。今日は定時のお昼で帰れた。そのまま長女が通う塾の前にいく。妻が車で迎えに行くことになっているが、先に終わって待ちぼうけだろうから自転車で行って拾うことにする。 待っていると玄関…

人間ドックにて

人間ドックのとき。はじめて鼻から胃カメラ入れた。たくさんの人が動いてくれた。ぼくはうつ伏せになっているだけで、バタバタと鼻に麻酔を打ってくれたり、カメラを入れる準備をしてくれたり、挿入するときは身体を抑えてくれたり。人が自分のために動いて…

フライパン世界

いろいろここまでかっていうくらい便利な世の中になって、さらなる進化を目指している。 コミュニケーションは簡単に垣根なく人とつながれるようにもなって、サッサとスクロールして匂いも温度もない情報となって知ってる人知らない人の近況を読み飛ばす。刺…

表現会

次女の表現会。我が家にとっては最後。歌は『にじいろ』と、合奏は『香水』、劇は『眠り姫』。次女は合奏では鍵盤ハーモニカ。劇はお妃様。 座席は固定で、子どもたちのくじ引きによる指定。感染防止のために席は離され、公演があったら一度部屋をでて先生た…

手が動く

子どもたちへ。最近感じるのだけど、頭から遠いものが動く人の方が信頼できる。例えば手や足をせっせと動かしている人は信頼できる人が多い。口だけ動いている人は信用できない。たとえば、原稿を部下にかいてもらってそれをただ読み上げる政治家、言葉巧み…

食事の掟

「ね、それは男だから?一番上だから?」(次女) 夕食時。ぼくはワインを飲んでほろ酔い。大人になって、我が子たちが3人でご飯を食べた時は、お兄ちゃんが全部支払ってあげなとぼくがいうと次女が反応。自分より次女の方が金持ちになっていそうなんだけど…

つくる

子どもたちへ。楽しく生きたかったら、何でもいいからつくってごらん。自分のつくったものが人を喜ばせることは、だれかが作ったもので遊ぶより、ずっと楽しいから。 もちろん、つくるのはたいへん。遊ぶことを買うのはかんたん。でもそのたいへんさもひっく…

悲しいとき

子どもたちへ。 以前、いやなことがあったとき、夕日を見ればいいといったね。 今日はその続き。悲しいことがあったときに思い出してほしい話。 悲しみは時間が経つと癒えてくる。時間ってときにすごい薬になるんだ。だからただ待つだけでもいい。その悲しみ…

いやなことがあっても

今日は夕日がほんとうに大きくて、雲もなく海に見事に沈んでいった。夏にむけて軌道が高くなったので、家の窓からは山が邪魔をして水平線に沈むところがみえなくなった。そこで、息子と長女を誘って家の外にでた。次女は妻と家の中でお話していて出てこない…

芸を磨け

昨日書いたことの、仕事についての続き。 心を動かしたり、心に残る仕事をするには、「芸」を磨くことが大事だと思う。 芸は何も芸人さんとか芸術家だけのためではない。もちろんその方々も心を動かすことを生業としているので目立つけど、どんな職業であれ…

仕事と心

yotuberがなりたい職業として定着しているけど、それって新しい職業かというと全くそうではなくて、かつてテレビマンに憧れたように、コンテンツを作って世界で影響力をもってお金を稼ぎたいという欲望に基づいている点で、根っこは一緒なんだとおもうのだな…

職権消除

認知症の母が失踪して、10年半くらいになる。給付金の話がでて、彼女の住民票がどこにあるのか気になった。いつのまにか離婚の手続きを終えていた父に連絡をしたら「まったく知らない」とつれない返事。そこで本籍地の役所に行った。 別に10万円をもらお…

幸せな人生

人生の究極が、自分の人生がいい人生だったと思えることなら、褒められたい人から褒められるように、愛してる人から愛されるように、それをつきつめていけばよい。量の多寡ではない。深さである。 大きな木の下で一緒にいたい人と過ごし、面白いこと、美しい…

花見と遺言

晩に子どもたちを連れて、桜を川沿いにみにいけた。息子はブレイブボード、長女と次女はキックボードを桜並木の下でおのおの楽しんでいた。桜の花が落ちてくるのをたくさん拾って、その日のお風呂にいれた。花びらが6つあるのをみつけて次女が喜んでいた。…

人生

子どもたちへ。〇〇してはいけない、みたいな言い方はパパはしたくないけど、今日は一つだけ。どんな人生であれ、他人の人生を、見下したり、バカにしては絶対にいけません。理解できないこともあるでしょう。でも、理解しようとする姿勢はもつ人間になって…

アメリカの思い出

子どもたちへ。パパはかつてアメリカの会社で働いていたのだけど、アメリカという国に興味を持ったのは、大学のときに西海岸のスタンフォードというところに2週間、研修にいったときなんだ。大陸が大きくて、どこまでも続く大地があって、空は青くて天気が…

金言集

家の収納が手狭になったので、過去のノート類を捨てることにした。学生のときから休みになっては泊まり込んで、そのまま就職した設計事務所でのメモ帳を見返す。 当時、いっぱい怒られた。いま読み返してみると、ぼくのことを見透かして、足りないところを教…

命をいただく

命をいただくということ。 米袋を息子が運んでいる。その中に、鶏が一羽。これから絞めて、肉にする。 ここ数年、ずっとやらなくてはと思っていながらも、踏み切れなかったこの体験。息子とついにやった。 屠殺。残酷なことだ。一方で、日頃お肉を食べている…

直島豊島の思い出

今年度の家族修学旅行、直島豊島に行って。 いつもは質素で禁欲的な節約生活を強いて何も買ってあげられてない分、こういうときだけはエイヤっと背伸びして貯金を崩し、ベネッセハウスビーチに泊まる。 蟻アートの柳孝典さんの「ワン・ダラー」と「コンポジ…

何を仕事にするか2

子どもたちへ。 何を仕事にするか、というのを以前、香山先生の本を引用しながら書きました。そして、いま佐伯先生の本『「わかる」ということの意味』を読んで、さらに考えが深まった気がするので、それを伝えます。 「好きなことを仕事にする」という視点…

何を仕事にするか

子どもたちへ。パパはきみたちが将来どんな仕事につくか、楽しみにしています。 もしも迷ったら、いいアドバイスをしてくれている本に出会いましたので、よかったら読んでみてください。パパがとっても尊敬する建築家の香山壽夫先生の本『プロフェッショナル…