子どもたちへ。
以前、いやなことがあったとき、夕日を見ればいいといったね。
今日はその続き。悲しいことがあったときに思い出してほしい話。
悲しみは時間が経つと癒えてくる。時間ってときにすごい薬になるんだ。だからただ待つだけでもいい。その悲しみを無理に消そうとしなくてもいい。自分を責めなくてもいい。
そして、いつかその悲しみを乗り越えることができたとき、いいことが一つある。それは優しく、そして強くなれるということ。
同じような悲しみをもつ人がいたら、その人の気持ちをよく分かって、寄り添うことができるようになる。家族や友だち、知り合いがもしも悲しんでいるのをみたら、それを分かち合うことができる。そしたら、その人の気持ちが少し晴れる。君のことを心強く思ってくれるだろう。そしたら、もっと仲良くなれるだろう。
悲しい体験には、そんなご褒美があるんだ。人生はいろいろあるけど、悲しみにだって、希望はあるんだよ。