メル

発情期おわる

10月になって、ようやくメルの発情期が落ち着いたのか、こちらに突進してきて、あちこち身体を突いたり噛んだりしてくることがなくなった。痛い上に、歩くのに邪魔で仕方なかった。蝶々結びの靴紐も器用にほどく。でも子どもたちの素足はまだ噛むこともある…

靴で見分ける

「たぶん、靴だね」(長女) メルは、人を見分けている。ぼくのことは親だとおもっているのか、近寄ってきて、気がくるったように靴や脚を噛んでくる。 うっとうしか感じることもあるが、彼なりの愛情表現だから仕方ない。ほんとは群れで生きたく、大きな川や…

メルの掃除

毎夜、ぼくはメルのために、桶の掃除と、中庭の土間のブラシかけの掃除と、池の水の入れ替えを行う。それを長女がここ数日、自ら「メルやる」と手伝ってくれる。掃除しながら、メルをなでたり、抱いたりかわいがる。接し方が愛に溢れている。この地味な清掃…

飛び出す朝

メルは朝になると、土間の桶から飛び出す。今日は朝6時になる数分前。飛び出す前に、グワグワと鳴き出す。呼んでいるのか、もう出るぞと宣言しているのか。 夜中は桶の中でじっとしている。だから人間も落ち着いて寝れる。時計をみるわけでもないのに、とて…

メル年越し

四代目にして、ついにメルが年を越して我が家に。長女が母家の2階にメルを連れてきて、三代目の骨壷に挨拶させる。生まれ変わりだと思えてしかたない。うれしい。

家の数

「地球におうち、何個あるかな」(次女) 快晴の週末、マルとメルと妻と娘二人と子ども園まで散歩。帰り道、次女をおんぶする。丘の上の階段から街を見下ろす。並木の紅葉、家々の屋根が夕日に照らされて美しい。次女がこの質問。 しばし考えて、「地球の人口…

相棒

庭の草むしりはメル、家の中でダラダラするときはマル。どちらもそばに寄ってくる。かけがえのない存在である。言葉が通じるけど分かりあえない仲もあれば、こうして言葉がなくても心通わせると思える関係もある。共通の言葉があると分かり合えると思い込む…

相棒

「わたしの相棒、だれだと思う?」(長女) 朝。こちらが仕事行く前。 マルとメルが正解。 夏休みの工作はぼくと長女が相棒のようにタッグでつくったよね、相棒はぼくだ、と答えると「はいはい。それはね」とあしらわれる。 ぼくが中庭でメルの掃除をしている…

すくすく

かまってあげる時間がない間に、メルがずいぶん大きくなった。ぼくが家を出ると大きな声で鳴くそうだ。声はまだピヨピヨ。産毛が抜けてきていて、ツンツンした羽が生えてきている。鴨とは会話できる。心も通じ合える。シベリアから日本までくるスタミナと頭…

ぴよ

昨日、四代目メルが我が家にきた。昨日はつかまえようとすると箱のなかで逃げていたけど、今日になると逃げなくなった。箱にいれてほったらかすと寂しそうに鳴く。 みんな心を鷲掴みにされている。長女と次女は今日お風呂に入れていた。 前とちがうのは、マ…