ぴよ

昨日、四代目メルが我が家にきた。昨日はつかまえようとすると箱のなかで逃げていたけど、今日になると逃げなくなった。箱にいれてほったらかすと寂しそうに鳴く。

みんな心を鷲掴みにされている。長女と次女は今日お風呂に入れていた。

前とちがうのは、マルがいること。つかず離れず、居合のような独特の間合い。緊張感がある。人間が間に入るとおとなしいが、そうでないとおどおどしたり、吠えたり。なわばり、の意識もあるのだろう。メルが和室にいると落ち着かないようだ。嫉妬もあるのだろうか。メルは毅然としたり、くちばしでつつこうとしたり。dogとduck。人間からしたらどちらもいやされ、とてもかわいい。仲良くなってくれたらいいのだけど。

ぼくのお腹にメルをのせると寝る。息子が「なつかしいな。前は顔にのってたよね」。みなそれぞれ、先代のメルを思い返している。生まれ変わりだと信じたい。

そのあと、それ以上にマルと一緒になるべくいるようにする。

幼いピヨピヨの声がずっと我が家の中で聞こえている。幸せだ。最近ぼくはくしゃくしゃに忙しいから安らぎ、心にしみる。この声も、すぐにグワグワになる。