マルの去勢

マルがついに去勢手術。ラッパのようなカバーを首に巻く1週間。傷口をなめないため。麻酔のせいか、ショックからか、数日は立たず歩かず、書院からも出ようとせず、ずっと寝てた。みんなそれぞれ、寄り添い心配していた。食欲もない。手のひらにフードを乗せて口元に持っていくと、少し食べる。10粒ほど食べて、やがて食べなくなる。ずっとこのままだっらどうしよう。

4日ほど経って、家に帰るとようやく吠えるし、歩いてリビングを歩いていた。

ぼくがご飯を食べていると、寄ってきて膝に前足を乗せ、白ごはんをおねだり。よかった。いつものマルに戻りつつある。

彼は子孫をもう残せない。若い盛りに、人間の都合でこうせざるを得ないのに、心がいたむ。すでに役目を終えたぼくが変わってあげたいくらいだ。

元気になったら心置きなくドッグランに連れていってあげたい。