ピザづくり

次女との二人旅。東京で泊めてもらった友人宅での二日目のディナーでは、次女の好きなピザをつくってくれることになった。友人がピザ生地をつくり、具材を切ってくれて、ぼくがピザ伸ばし、具材を置いて魚焼きのグリルで焼く。魚焼きグリルで焼けるのか、焦がすと台無しなので調べながら慎重に焼く。ガスのオーブン、両面焼き、余熱あり。無事に3枚焼ける。次女も、友人のお子さまたちも美味しいと食べてくれる。ぼくの大阪時代にお世話になった先輩家族も駆けつけてくれて楽しい晩餐となった。かくも歓迎してくれて、友人ご家族のお心づかいがありがたく、胸にしみる。次女も東京でこんな街、こんな生活があることを知り、刺激になったことだろう。

「きっと、大きくなったら、親元から離れて、世界に飛び出して遠くに行くわよ。そういう気がする。それはいいこと」と友人。数日間、次女を見てそう感じたそう。どんどん世界を広げていきそうなかんじがするのだという。たしかに、彼女は好奇心が溢れているし、いつかは「東京に住む」と、酷暑の横断歩道の信号待ちでつぶやいていた。元気に、そのバイタリティを余すとこなく発揮できる環境で生き生きしてくれるなら、それがいい。親から離れることはいつかくる自然なこと。

都市は、田舎に比べて狭いし人が多いしストレスも多いけど、たくさんの面白い人が集まって、エネルギッシュで、楽しい。若い頃に、そういう刺激の坩堝に飛び込むことは、人生の財産になる。ぼくが友人と、大阪で先輩と出会ったように。彼女が行きたいとなったら、背中を押してあげたい。

友人や川上さんのおかげで、温かさにふれた、かけがえのない二人旅だった。また来たい。