親子自然体験

最後の親子自然体験教室。めった汁といわなの塩焼き、飯盒炊飯が子どもたちでできるところを披露してくれる。先生から「子どもたちをみてるだけ、手をさないでと念をおされる。」

次女は調理班。米を計量し、洗って飯盒をセットし、めった汁の具材であるさつまいも、うすあげ、こんにゃく、たまねぎ、にんじんをきって鍋にいれる。包丁をちゃんと使えている。一つ一つの手さばきが丁寧で几帳面だ。その分時間はかかる。長女のときは思い切りがよく、ざっくりサクサク進んでいた印象。姉妹のちがいがよくわかる。

イワナも手づかみし、カッターで脊髄を切断し息の根をとめ、内臓を取り出して串を刺す。一連のことは普段の自然体験でやっているから淡々とやる。実に頼もしい。水をいれた鍋をもってカマド班のもとへ。先に飯盒がもうできている。

カマドに鍋をかけたら次女はお役御免と遊びだす。イワナの塩焼きはホクホクで予想以上に美味しい。こんな贅沢な昼ごはんを自分たちで作って食べているのか。食後の次女は残り火で遊んだり、友だちのパパにちょっかいを出したり、トンボを追いかけたりしている。園長先生や担任の先生が鍋を食べに来る。次女は「いれてあげる」とお茶碗をもらって、お玉で鍋を掬い先生に渡す。そういうことができるんだな。

園長先生に長女と次女の違いを聞いてみたら次女は「ときどき集中力がすごくて、自分の世界をもっている」という印象のようだ。ヨウ子先生は「パパママがくると、甘えん坊になるのですね。それみて安心しました」とのこと。長女はパパママがいても、甘えることがなかったから、その分印象的だったようだ。パパママがいなかったら、次女は先生に甘えることはなく、頑張っているらしい。

カマド班をやるときの次女もみたかったが、これで親が見れる機会は終わり。また一つ、行事が終わってしまった。

 

途中でも「お腹がいたい」いったり、咳が出ていた。教室が終わったあと、車に乗って家に10分ほどのあいだに疲れたと寝てしまった。妻が病院につれていく。病院で発熱がかわる。この後水泳、そこから家族全員で『コンフィデンスマンJP』の映画を観に行く予定であったが、どちらも次女はいけない。映画は今日が最終日なので妻と息子と長女で行くことになる。

次女は映画に行けなくなったのがショックで泣き叫ぶ。阿鼻叫喚とはこのことだ。寝床でこれでもかというくらい大声で泣く。息子と長女の送迎で妻は出ており、ぼくだけ添い寝しようとするが「ママママ」と叫び続ける。「ママどこいったの、いつ帰ってくるの。」こうなると無力である。

妻が帰ってくる。次女をあやしている間にぼくは夕食の買い物にいく。長女は優しく次女のためにテレビの前に布団を敷いて「今日は何を観てもいいから」と鑑賞できるようにセットしてくれている。

ぼくはモスバーガーとスーパーでブドウとみかん、ヨーグルトにフルーツサンドを買い込み、普段は食べられないものを奮発して買う。

家に戻ると次女の機嫌は治っていて、クレヨンしんちゃんをみている。妻たちが出ていって4時間、結局クレヨンしんちゃんをみながら食べるという彼女にとっては至福の時間を過す。ぼくは隣にいてパソコンで仕事。ときどきはなれや2階に用事をしに行くと「はやくきて」とせがむ。一緒にいないと不安らしい。

22時半ころ。まだ妻たちが帰ってこないのが不満そうなまま、眠気が限界にきたのだろう、一緒に歯を磨いて寝床にいくとすぐに寝た。映画のDVDはいつ出るのか、本当に出るのかをしきりに気にしている。