副会長

「むいてない」(息子)

息子がクラスの副会長とやらになったらしい。立候補はしていない。みんなでふさわしいひとを顔をうつ伏せにして手を上げて多数決で決まったらしい。本人にやる気はない。早速リーダー会とかいう各学年各クラスであつまった寄り合いが放課後にあり、弔事時間話し合いがあったそうだ。部活の顧問の先生からは「そんなものになったら、練習できなくて終わったな」といわれ、それも追い打ちになった模様。

「でも選ばれたたかには一生懸命やんな。自分で企画して、少しは楽しみなものにできたりすること、あるんじゃないの?」

「そういうのはなさそう」

憂鬱そうな返事。

「選ばれるのはそれはそれで長所だ」みたいなことを妻がいっている。たしかにそうだ。そういえばぼくも成りたくはないがやらされていた気もする。

「たぶん、そのあたりはひいじいちゃんから受け継いでる」と息子に伝える。

「えー」とこれまたありがためいわくそうな返事。