息子は明日誕生日を迎える。
「おやすみ」というので、「11歳最後の日終わったな」と声を声をかけると「まだ終わってない。明日の夜まで11歳を全うするのだ」といっていた。確かに彼は5月22日の22時55分に生まれた。
「もう12歳か」としみじみしていた。こっちのセリフである。
休校もあったせいか、「6年になったということを頭では分かっているけど、心はまだ5年生」なのだそうだ。
「生まれ変わったら、鳥になりたい。」
「なんで?」
「だって、普通に楽しそうやん。飛ぶと。」
「ドローンは?」
「実際に飛んでみたい」
「でも、生まれ変わるのはまだずいぶん先でいい。まだ人生まだまだある」
「そうだね」
「その間に、人間は空を飛べるようになるかもしれないぞ」
パラグライダーみたいなのは怖くていやらしい。
『吾輩は猫である』でやはり鼻の形状がどうしてこうなっているか、詳細に説明するくだりがあるらしく、そこでもやはりゲラゲラ笑いながら朗読してくれた。
明日はステーキを食べたいそうだ。
ぼくからすれば、彼は空を飛ぶようにピーターパンを満喫している。