しょうが焼き

5年の学年委員長として、PTAの月に一度の会議に19時から出ねばならず、それ以外の時間で、今日は家事を無駄なく集中してこなす必要があった。がんばった。

仕事を終えて、法務局で用事を済ませて、スーパーで買い物を済ませて帰宅。夕食の豚しょうが焼きの仕込みをして、あさりを砂抜きして、炊飯ジャーをセット。息子が帰宅。息子は、ぼくのしょうが焼きがだいすきで、今日の晩ごはんがしょうが焼きとわかると「オッシャー」と右手を突き上げる。キッチンの横で宿題をしていると、匂いが鼻に伝わって「胃液が出るわ」とソワソワしていた。

ほどなくして長女を学童に迎えにいく時間になる。ピアノ教室に送らなくてはいけない。調理を一旦切り上げて家を出る。

家に戻ってくると次女と妻が帰宅していた。しょうが焼きとあさりの味噌汁を仕上げにかかる。妻がピアノ教室に長女を迎えにいく。しょうが焼きが仕上がり、息子がサッカー教室に行く前に少し食べることができた。

長女と妻が帰宅する。クレヨンしんちゃんを長女と次女は見始めるが、すでに夕食ができていることを伝える。「1話終わったら上にあがってご飯を食べなさい」と妻。

今日は息子のサッカー送迎は友人のママにお願いした。元気に「行ってくる」と家を出る。長女と次女が上に上がってきて、妻と夕食を食べ始めた頃にぼくは家を出る時間になる。長女がぼくのところにきて泣き顔になって「行かないで」と懇願。寂しいという。

「小学校のために、親ががんばる仕事なんだ」と説明しつつ「すぐ帰ってくるよ」と抱きしめながら励ます。目に涙が溜まっている。「よかったね、パパ」と妻。「一緒に行くか」といいかけるけど、大人ばかりの会議だから退屈するし、せっかく夕食を早く仕上げたのに寝るのが遅くなるからやめておく。次女が「それなら私もいく」といいはじめる。

音楽をかけるかとセカオワの『炎と森のカーニバル』をかける。長女の好きな曲だ。さすがは小学校1年生で、ちゃんと話もわかって妻が「もう大丈夫」と判断するくらい、立ち直って自分の席についてまた夕食を食べ始める。涙は溢れなかった。

「終わったらすぐに、帰ってきてね」と約束。お風呂を洗ってから、再度家を出る。

PTAの会議はいつになく早く終わったので、そそくさと帰ってきたら「早いね」と喜んでいた。ただいまと抱きしめて「あっという間だったでしょ?」と聞くと「うん」とうなずく。3人でおばあちゃんが買ってきたジェラートを食べていた。長女の紅茶味を分けてもらって食べる。高校時代、よく親友と駅で毎日のように寄って食べていたジェラートの味に似ていて懐かしい思い出が蘇る。「しょうが焼き、美味しかったよ。」女性陣にも好評であった。

 

明日は朝から週末のイベントに向けた作業をしたいので、洗濯物をたたむのもアイロンがけもやってしまった。食洗機が壊れたのでお皿も洗い、早めに洗濯機を回した。息子がサッカーから帰ってくる。お代わりをするくらいよく食べていた。食べる量が、ずいぶん増えた。これから、中高になるにつれてシャレにならないくらい食べるようになるのだろう。

しょうが焼きが好評だった一方で、あさりの味噌汁はあまり飲まれていなかった。次女がこないだスーパーで「これ買って」とおねだりしたとき、「また今度ね」と断った。気になっていたので今日買ってリベンジしたつもりだった。貝殻全部、15分くらいかけて取り除いた。結局、残っていた半分くらいぼくが食べることになった。とても美味しくできたはずなのだけど。

娘二人をお風呂にいれて、ドライヤー、歯磨きもした。寝かしつけもしかり、無駄なく全部やった日であった。しかも、集中はすれど、特に疲れていない。ある程度習慣化しているから、身体が覚えていてあまり頭は使っていないのだろう。ここ4年の自分の家事力の上達を実感する。