親の味

昨晩は親子丼をつくった。息子はイェーイと喜ぶ、のを知っているので、つくった。

つくっても、まだ友だちの家にいって帰ってこない。お盆の上でどんどん冷めていっている。

帰ってきた頃にはもう冷えていた。妻が「遅い」とたしなめているから、ぼくは何もいわないことにする。

やっと食べ始め、「おいしいおいしい」といってくれるが、「出来たてはもっと美味しいんだぞ」と言いたかったが飲み込む。

妻が「家を出て、実家に帰ってきたとき『父ちゃんの親子丼、食べたい』というのかな」といっている。もしそうなったら喜んでつくるだろうな。ちなみに肉じゃがも同じくらいそうなる候補だと思っている。

ぼくも親子丼が好きなので、おそらく家を出ても、その先でよく食べるんだろう。なか卯に行く姿を想像してみる。自炊できるように家を出る前にレシピを教えてやれたらいいな。