8歳

次女8歳の誕生日。すくすく元気に、育ってくれていてうれしい。いろんなことを話せるようになり、とても頼もしい。

昨日から、長女と次女がかねてから慕うぼくの従姉妹が遊びにきてくれた。一緒に駅に迎えにいき、マルとメルを紹介して、次女の食べたいインドカレーに行く。科学者の従姉妹がいろいろ話をしてくれる。30億年前に、初めてこの星に、海で生命が生まれたこと。それはミドリムシのように植物であり、動物であった。ラン草が酸素を生んで、オゾン層ができて、いろんな生物が生まれる環境があること。藻のDNAは5千万個の塩基配列だが、そのうち2つの並べ方を変えるだけでぜんぜん異なる力を発揮するようになること。それを特定する技術によって、藻が生み出す油の生産性を飛躍的に向上させることがいまできるようになっていること。生命とは、代謝、何かを吸って、エネルギーを作って、吐き出す、子孫を生むことができる、この両方を行うものをいうこと。雲は?石は?ロボットは?ルンバは?次々どちらか質問をしあう。

長女が獣医師を目指しているというと『動物のお医者さん』の漫画を読むといいこと。長女と次女はチーズナンを食べ、カレーは食べない。ふたりとも本に夢中で、ナンを焼く現場を見そびれる。

息子に「プレゼントちょうだい。いつもあげるのにくれない」とクレーム。かわす息子。

家に帰って、お絵かきをして、みんなでケーキでお祝い。マッチで蝋燭は自分で灯したがる。そのあと、長女と妻を交えて従姉妹と大貧民。次女は妻とマルと寝る。長女は従姉妹と寝て、23時まで楽しそうに会話していた。ディズニーランドにいった話など。

翌朝。改めて「誕生日おめでとう」と一番に伝えると「まだ午後一時半までは7歳」との返事。朝ごはんのあと、マルの散歩に一緒にいって、図書館へ。パスタ屋さんに寄る。パスタはミートソースを注文。パスタを食べているときに一時半を過ぎていることに気づき、改めてみんなから「おめでとう」。カルボナーラを注文したぼくと息子。息子に父ちゃんがつくったものとどちらがおいしかきくと、少し考えてから、ぼくが作ったものの方が美味しいと。次女の好物でもある。ちなみに息子は親子丼。長女に訊くと返事はない。

「肉じゃがは?」

「じゃあそれ」

「じゃあって、覚えてる」

「覚えてない。でもおいしそうじゃん」

墓参り。お墓の蝋燭もマッチで自分で点火したいと積極的だし、お墓に水を上からかける役もかって出る。

焼きまんじゅうに寄る。スタッフのおばちゃんにも誕生日であることを伝えたら1個おまけしてくれる。

従姉妹の家に到着。従姉妹の家でも大貧民。7人でやっても毎回次女のところにジョーカーが来る引きの強さ。「誕生日だからかな」とみんなから感心される。

大富豪にのし上がり、1回防衛して、そのあと都落ち。でも泣いたりはもうしない。

「私は、どんな仕事が向いているとおもう?」

従姉妹の家からの帰り道の車中で。まだ具体的にはわからないけど、機転がきいて、きっちりしているからそれを活かすのがいい気がすること、自分がやりたいことをまず見つけることが大事と伝える。彼女としては、そんなことより具体的にどんなのかを聞きたかったそうで物足りなさそう。

誕生日プレゼントは「腕時計」にすると昨日決めてリクエスト。紫色のベルトで、針のもの。イメージが具体的にある。今夜は妻の実家におとまり。従姉妹のお姉ちゃんが帰省している。楽しい日々が続く。