工作

長女の夏休みの工作は紙粘土の鴨。形にして、絵の具で色をつけて手際よく作った。羽の色の確認のため、ぼくがメルを彼女の作業している2階に連れていった。

できた鴨をマルやメルのところに持って行って見せる。マルは最初とまどって逃げ腰だったがやがてなれる。メルはつつこうとする。

これは襲われて急死した3代目のメルの化身なのだという。いま骨壷の横に置いてある。

「朝、『おはよう』っていってる?」

天国の3代目メルに手紙を書いたのも彼女。

愛に溢れていて何よりだ。