旅立ち

長女、5日間の研修に旅立つ。1ヶ月以上楽しみにしてきた日。前の晩、お好み焼きを食べながら「緊張してきた」。バスに乗るとき、運賃を間違えないで支払えるかどうかが不安らしい。普段わが街ではバスに乗らない。先に払うのか、後払いかもわからない。

「失敗しても、それも含めて勉強だから。いろんな風景をみて、元気に帰ってきてくれれば、それでいいから」とぼく。

5日間もの間、親元を離れるのも初めてのこと。そのことが不安なのか尋ねると「そんなわけ、ないじゃん」とサラリ。そこは全くもって心配ないらしい。

船酔いするかも心配していた。お土産を誰かに買いそびれるのではないか、お金を足りるかも。習い事の先生の名前を列挙しつつ、親にはいらないからね、とも。妻の古いデジカメを貸す。

「方言、あるのかな」

行く先の目的地、プログラム全部、彼女の興味とマッチした、楽しみなことばかり。どんな土産話を聞かせてくれることやら。彼女のいない家は寂しいけど、とても楽しみだ。