「ねえトトロって、だれがあえるの?」(次女)
朝、ぼくが和室で洗濯物を畳んでいる横で次女は散らばっていたハリガリを片付けながら。
「さつきとメイ、だけじゃない?」
それでは納得できないようす。園長先生がいつも遠足で連れてく近くの山にトトロがいるといっていたという。
「あの山、トトロの山に似てるんじゃない?」とぼく。
「そうかな。ぜんぜんおもったことない」
「今度行ったとき、似ているかみてみたら」
「うん」
おそらく、もう長女はトトロが架空であることは分かっているだろう。次女は大きくなったとはいえ、まだファンタジーの中に生きているのだと気づき、うれしくなる。
保育園で年長さんの担任になった先生にご挨拶。育児の集大成の1年、始まる。次女は末っ子というより、重要なアンカーである。