自由

次女。

「なんで、寝ているときって耳が聞こえないんだろ」

(水道の蛇口を指さして)「ねえなんで、ここから出る水ってなくならないの?」

 

お風呂に入っているとき、ぼくのスネを見て「この傷、どうしたの?」。

たしか息子がまだ小さいとき、抱っこしながら清澄白河の公園を歩いていたら細い棒の柵があって、それに気づかず思いっきりぶつけたあのときだ。

「もう治った?」と心配してくれる。

自分も「ここ、けがしたよ」と一昨日、保育園の散歩中に転んでできた傷の跡を見せてくる。

「泣かなかったよ。」

「強くなったね、がんばったね。」と褒めると誇らしそうだ。

 

昨日は「世界のみんなが、自由だったらいいなって思う。そのほうが賑やかで楽しいから」といっていた。

「ほんとにそうだね。偉人だね」とぼくが関心していると、

「思うだけで偉人にはなれない。実現しないと」と息子が横から茶々を入れる。

「みんな自由になったら、犯罪とかが横行するし」とさらに息子。

4歳ちがうと、世界の見え方もずいぶん違うようだ。