読んであげる

『知っている』シリーズ。長女がハマっている本。図書館では人気すぎるからか、借りられない。なので、自分の図書館カードやお小遣いで買っている。昨日また2冊かって、財布が空になっていた。

だが、幸せそうである。帰りの車中も読みたくて仕方ない。暗いし目が悪くなると家までお預け。ウズウズしている。代わりにたまたまテレビでやってるドラえもんを観て気を紛らわせる。

夜、布団に入りながら読みふける。

「読んであげる」

ぼくは彼女の足を揉む。彼女は音読する。30分くらいしてくれることもある。「ここが笑える」とか。中学生探偵団の話。

本の面白さを共有するのは、相手にも読んでとらうか、こうして読んであげるか。つかれるだろうに、彼女は読み聞かせを厭わない?

昨日は『天使は知っている』という本だった。一度読んだことあるけど、また読みたいから買ったそうだ。

「あとは、読んでいいよ。わたしこっち読むから」

途中で、もう一冊の読んだことない方を読み始めた。まだ寝なさそうだし、ぼくも上にいくことにする。30分ほどしてまた寝床を見たら、寝落ちしていた。

朝起きたらまた読んでて「もう昨日の2冊読んだよ、めっちゃ面白かった」とうれしそう。

「読んであげる」とまた読み始める。

むかし、寝床で読んであげていた立場が逆転。図書館にいって本屋に連れていき、寝床で読んでもらう。幸せな土曜日のサイクル。

机の前に、気に入った文章を写して貼っている。人生の可能性は無限だからその足で世界を切り開け、みたいな前向きな文章。