「注射、いたい?」(息子)
夕食のとき。ぼくは横で仕事をしている。明日、息子は1回目を摂取する。ファイザー製のもの。同級生の何人かは先に摂取していて、やはり腕を痛がっていたようだ。
「こわい」
いいにくそうな表情で、本音を口にする。
「じゃ、やめとく?」
「いや、打つ」
摂取後はどれくらい運動できないかも気になるようだ。まれに、心臓に負担がかかる人もいるという。顧問の先生は「1日くらいおとなしくしておけばいい」とのたまっていたそうだが、親としてはそれじゃ短い気がする。
「死にたくないし、おとなしくしとこ」
「そうだな」
今日は外を部活でランニングしていたら、交差点でエンジンが爆発していた軽トラックがいたという話。
「空気が振動するの初めてだった」
運転手含めてけが人はいなかったらしい。