気を使う次女

次女は最近、親の顔色を伺ったり空気を読もうとしている。それに気づく。例えば、お風呂に入れて寝床に行き、寝かしつけをするとき。「布団乾燥機をつけて」とお願いされる。お風呂上がりで身体が温まっているからやらなくてもいいだろう。そう思って「え?」とぼくが一言リアクションすると、「じゃあいい」とすぐに諦める。

「ママは毎日つけてくれる」と一言。

「じゃあ、つけようか?」とぼく。

「いい。つけようとしてくれて、ありがと。」とかなくなだ。

子どもが親に気を使っているのはいたたまれない。つけてあげることにした。

「ありがと」といいながら、しばらくして寝付いた。

あとから長女がやってくる。長女を寝かしつけているとき、ふと次女の布団はどうなっているか気になって、次女のおでこに手をあててみる。びっしょり汗をかいている。あわてて胸に手を入れてみると、パジャマのみならず下着もぎっちょり汗だくだ。

「ほらいわんこっちゃない」というやつだ。しかし、布団が一つも動いてないことをみると、ひょっとしたら、寝る前も本人は「やっぱり熱いから、乾燥機止めて」と思ったのかもしれない。布団をまくりあげたかったのかもしれない。でもそれをするとパパが「ほら」とまたいうから、我慢してそのまま寝たのだとしたら。知らずしらず、ずいぶん気を使わせてしまっているのかもしれないと反省した。長女に「汗びっしょり」といったら笑っていた。