クリスマスプレゼント

次女と二人でお風呂に入っていたときに、今日は何があったか尋ねる。保育園で裏山にいって焚き火をしたそうだ。木の枝や落ち葉をいっぱいもやした。長芋も掘って焼こうとしたけど火が大きくならなかったからできなかった。でも長芋掘るのも楽しかったそうだ。話を聞いているだけでこちらも楽しくなる。小学校までもう少し、それまでの自由でのびのびした時間を謳歌している。

その話をしていたら長女が入ってきた。クリスマスプレゼント、何をサンタさんにお願いするかを二人に聞く。「鬼滅の刃のDVD」と次女。タンジロウに会いたいとも。こないだいった映画の続きがみたいらしい。

「サンタさんも、続きのやつ売ってないと買えないよ」とぼく。

「え?作るんじゃないの?買うの?サンタさん」と驚いている。

長女が「パパの人形」という。べつにおべっかではなさそうだ。ぼくよりも大きいサイズのものがよくて、お尻を枕にするそうだ。これ以上ない満点の回答である。

「朝になったらおならがブーとなって目覚ましになるね」とぼく。次女が笑う。

「それいいね」と長女。でも結局「家が狭くなるからやっぱりやめた」とのことで、「私の生まれたときからの絵本」だそうだ。このブログは5年前からあるから少しは足しになるかな。

お風呂から上がったら実際のぼくのお尻に頭をつけて枕としてどうかを順番に確かめていた。まな板の上のむいた柿の皮がおいしいと二人でむしゃむしゃたべている。

「次からは捨てないでね、残しておいてね」と次女。

歯を磨いてあげて一緒に寝床に行く。棚にあるぼくが昔につくった建築模型に次女が珍しく興味を示して取り出してしげしげとみている。「興味を持ってくれてうれしい」と素直に伝えると寝転がった長女も「わたしもあるもん」とすかさず割り込んでくるが、「もう体力がゼロパーセントで起き上がれないもん」だそうだ。彼女が今日作ってきた図工のビー玉を転がす迷路が縄文時代の集落みらいでとてもよかった。

「人を立てたら街になるね」

「迷路だもん」とつっけんどんな返事をしてやがて寝付いた。

次女も「寝れない」としばらく時間がかかったが抱きしめているうちにやがてねた。和室にいくとどこから引っ張り出してきたのか、息子がかつて図工でやはり作ってきたビー玉迷路がコタツの上にある。キャッキャさっき声がしたのはこれだったのか。