ブルーモーメント

「ブルーモーメント、みたかもしれない」(長女)

車の中で教えてくれた。昂った明るい口調。

学校からかえって、近所の友だちと日没まで外で遊んでいたという。崖に立ち、日が沈んだあと、雲ひとつなかった。友だちたちとこれがブルーモーメントなんじゃないかと盛り上がったそうだ。

広くて綺麗な空に目を向けて、風景をみながら日々育つ。都会ではなく、この街に住むことを選んだ以上、ぜひそうしてほしいと思っているから、うれしい。