長女との日曜日

日曜日。長女が行きたいという水引の手芸体験に連れて行く。街中にある昔の豪邸を改装した交流施設にて。駐車場から施設まで歩く間も特に会話はなく、後からついてくる。ぼくがむかしここで妻と高校のときに一緒に勉強したところだとか教えながら歩く。返事はない。

水引の体験は猫の顔を作るというもの。ぼくもつくる。3本の紙の糸を曲げたり結んだり。お兄さんインストラクターに導かれながらつくる。ときどき、作り方について会話する。完成したぼくの分も長女にあげると喜んでいた。

知り合いに会う。長女の小さなころを知っている。久しぶりに会うと落ち着いているので変化にびっくりしていた。施設内のスタンプラリーと、紙で鬼のポシェットをつくる体験もついでにやる。口数は少ないが、不機嫌なわけではなく、彼女なりに楽しんでいたようだ。帰り道は行きに比べたら少しは喋った。

車中はセカイノオワリのライブDVDを観る。フカセさんのファンになっている。途中でほかべんを買い、家で食べる。チキンバスケットの唐揚げも何個か食べた。

静かな二人の時間であるが、彼女との時間、とても心地よい。感覚が近いかんじがする。同じものをいいと感動したり、新しい視点を与えてくれて面白かったり、世話してくれたり。一緒にいて、楽しい。ぼくのものと、彼女のもの、二つの猫の水引が新たに彼女のカバンにぶら下がった。ベイマックスの人形とともに。