「だいたい、席は決まってくんじゃないの?」(息子)
昼ごはんのとき。野菜が食べたいらしくサンドイッチをご所望。スーパーで買ってくる。娘たちはトランポリンの友人たちと花見。
息子は明日新年度のクラス発表があるらしい。
「クラス替え、たのしみか?」
「うん」
「今のクラスはどうやった?」
今のクラスは担任の先生が2週間に1回、席替えをする。それが楽しみだったそうだ。新しい担任の下ではその頻度がふつうになる。それが懸念らしい。
「とうちゃんの役所、1年席が変わらんぞ」
「ゲー」という反応。それが自然なのだろう。一方で、学級の席が固定なのが、働く場所の硬直した座席配置のいい調教になっているのではないかと思えてくる。
「最近はフリーアドレスの職場も多い。席がどこでもいい」
その説明をしたら、ほうと関心を示しつつ、上の質問。ぼくの昔の職場はそうなったらしい。アメリカ企業は何でも早い。とりあえずやってみる。
「昨日座った席には座らないというルール決めるとかあるみたい」
「ゲー」
決めるより、決められることが楽なのだ。それをいつのまにか、学校で学んでいる。いつのまにか、決定力のないカチカチ頭に育つ。よくない。意識的ならなくてはいけない。