次のしごと

「父ちゃん、図書館つくったら次何するん?」(息子)

夜こたつの中で。わからない。息子からだけでなく、いろんな人から最近この質問がくる。

辞令次第。公務員の宿命。図書館をつくる仕事は大変だったが、やりがいもあったし、自分が活かせたし面白かった。前の観光の所属のときとは大違いであった。転職してなった甲斐があった。これ以上は期待しないほうがいいだろう。おじいちゃんがよくいっていた「仏様のお導き」というやつだとおもって前向きに諦めるしかない。だけど、開館まではせめて従事したい。

息子はやりたい仕事をしてきた印象なのうだろうか、この受け身な答えは意外に思ったのかもしれない。たぶん、あえていえば、また次もやりたい仕事の環境を見つける前提の質問だった気がする。

でももう自分でも本当にわからない。でも強いて言えば、図書館の建築を突き詰めて研究していきたいという気がしている。これはぼくしかできない、そして社会の役に立つ領域なのではないかと思うようになってきている。自分から動くというよりは、求められたところにいく。きっと、そんな年齢である。