はじめての麻酔

次女を歯医者につれていって、上の前歯を抜いてもらった。以前お風呂で飛び込んだかでぶつけて、以来神経が死んでいてグラついていた。そのままにしておいたら、歯の根っこのバイキンが歯茎でたまり、歯茎が膿んだ、らしい。友人の歯医者の解説。

はじめての麻酔の注射。友人に「いたいぞ」と言って打たれる。心配そうなので、ぼくが打たれている間、気をそらすために足の裏を揉んでやる。

「大丈夫なのか。強いな。」

友人によれば「注射の怖さは先入観なんだ」という。

「痛くないといって、実際に痛いと『いやだ』となる。だから『チクッと痛いぞ』といってから打つ。そうすればショックはないから。」

まんまとその術が次女には成功し、無事に麻酔を乗り越え、歯も抜いてもらってすっきり。

「これでもう、麻酔が怖くないな」と友人。最初が肝心なんだそうだ。

感覚がなくなった口の周り。麻酔がへんな感じすると顔をしかめていた。一安心である。