大きい家

「このおうち、大きい?」(長女)

夕食のとき。我が家に遊びにきた友だちがいうらしい。でも実は、大きくはない。その友だちの家のほうが部屋もたくさんあるし、面積的に大きいだろう。我が家は庭が広くて、天井が高かったり、部屋がなくて、空間がつながっているから、お茶の間だけでなく、あちこち子どもたちがいく場所があるので、大きく感じるのだろう。

「実は小さいけど、大きく感じる。これが設計者の腕の見せどころなんだな。それがプロだね」とぼく。

「逆がいい。大きい家なのに。小さく感じる方がいい」と妻。冷静。

「大きい家で、大きく感じる家がいい。」と長女。率直である。

大きいけど、小さく感じる人間もいるし、その逆もあるという話をお風呂でする。パパより大きい人間を一人だけ、スーパーでみたことがあるという。ケチンボなパパは「普通」に感じるそうだ。