メダカと大都会

メダカの水槽が随分濁っていたので指摘をしたら、長女がせっせとその晩に掃除して、ピカピカになった。茂った藻も大幅に捨て、メダカが2匹、気持ちよさそうに透明の水の中を泳いでいる。それを「かわいい」とうれいそうにながめ、ぼくのiPhoneでいつのまにか動画を撮影していた。

今朝、学校に送るときに車のテレビで東京がビルの上空から映されている。

「これ、東京。すぐにわかった。ビルばっかり。」

「住んでたんだよ、ここ。」

「もしもこのあたりが東京だったら、ビルばっかり?」

「そうだね」

「やだ、ぜったい」

長女は自然と動物が近いところで暮らすのが好きで、大都会へのあこがれはいまのところない。隙あらば犬の絵をせっせと描いている。