年賀状

「これ、描いてるの?」(長女)

プリンターから出てくる年賀状をみて。

「すごいね」

ただただ素直に感心している。

学校がはじまり、年賀状を友だちに渡したいからと追加で印刷を頼まれた。せっせと書いている。

次女も何枚か友だちとうれしそうに交換している。

息子は小学校の友だちから来たやつは「返さない」といったからそれでいいのだそうだ。東京の保育園時代の友だちには書いていた。年末に息子と遊びために尋ねてきた二人だ。そのときも塾に行くから遊べないとインターホン越しに断っていた。ほかの友だちも呼びにきて、また断っていた。実際に会いにいけというがその必要はないらしい。それで友情は大丈夫なのだろうか。信頼関係があるからこそと信じたい。彼らには携帯電話でのやりとりがない。アポもなく、家にいってみる原始的なコンタクトの仕方。相手の都合が悪くてもなんとかなる。自分で動けるが、通信機器は持たない。今の時期ならでは。

娘たちも息子も携帯をつかわずしてそうやって友だちとつながっている。傍らでみていて、柔軟で自由でむしろうらやましくなった。大人は束縛され、実に窮屈だ。