『カモと犬、生きてる』

「犬とカモ、買えるの?」(長女)

ここ一週間くらい犬を飼いたいといいつづける長女。ぴったりの本を見つける。『カモと犬、生きてる』(水谷緑/新紀元社/2018)。作者はカモを10歳から33歳まで飼い続けて、犬も飼っていたそうだ。筋金入りだ。つい「先輩」と呼びたくなる。即座にAmazonで注文した。

カモもしっかり複数飼って、最大28匹まで繁殖したとか。素晴らしい。カモにも序列があって、仲間はずれになってしまうオスの弱いカモは群れに加わらず、一人で寂しく佇むそうだ。分かる。メルはきっとそういう一匹だった。保育園のカモ2匹とお泊りしたときも、結局一人でいたし。

一つ一つのカモの仕草の描写がメルもしていたから「うんうん」とうなずきながら深く共感しつつ拝読する。頭が良くて、ちゃんとなつくことも。

そして、天敵のタヌキが襲ってきて「油断したときに、やられる」。まさにそうだ。13年生きたカモも、突然別れることになったそうだ。不憫で胸がいたい。

それで一番の関心は犬と共存できるかだ。この本によれば冒頭で「特に交流はない」とある。外でカモを飼い、家の中で犬を飼っている。犬がカモを襲うこともないが、威嚇はするようだ。仲良くはならない模様。

長女もその日のうちに夢中で読みきった。そして「犬飼いたい」とやはり言っている。この漫画にあるように、甘えて眠くても散歩に行かなきゃいけないと伝えても「うん、する」と笑いながら応える。