こたつ

夜、こたつにぼくが横たわっていると、次女が腕枕で温まりにくる。保育園で何を遊んだかを話してくれる。ドッジボールが大好きで、ずっとしていたいのだけど、みんなは別の遊びがいいというので他の遊びに変わってしまうこと。みんなでする遊びは多数決で決まるから。

次女が出たあと、長女がやってくる。長女は図書館で読んだ「犬を送る人」という本の話をしてくれる。犬が殺処分される話。犬をもっていくと500円もらえるということで、少年たちが子犬を3匹持ってきて「早く金をくれ」とせがむ。「この犬がどうなるか知っているか?」と職員が尋ねても「そんなことよりゲームを買いたいから金をくれ」と返す少年。犬はガスか、毒で殺されてしまうとか、生々しい悲しい話が長女の口から語られる。犬が好きだから読み始めたのだろうから、きっと予想に反したものだったはずだが、現実味を感じていないのか読むのが辛いというわけではないようだ。そういう犬を助けて飼いたいが、鴨と仲良くできるかな、という疑問からはじまり、そのあとやはりメルの思い出話になる。

息子が無事に帰ってきた。天気がよくて山の上から海が見えたそうだ。家が必ず見えるはずだと探したが見つからなくて悔しそうだ。新しい友だちもできて楽しかったらしい。ベッドメイキングや健康調べもあったりで、家よりいろいろ忙しいとのこと。