散髪

「父ちゃん、週5日働くようになったら、散髪行くん?」(息子)

夕食のとき。彼は先に終えて、お風呂も入ってしまっている。これから少しワンピースを読んで21時に床に就く。

「そうだよ。この5年は節約のケジメとして我慢していたけど、行きたい」

横で妻が「そうなの?」と意外そう。息子も同感だそうだ。ぼくは坊主以外はもうダメだ頭になっていると思っていたらしい。一理ある。伸ばすにも、すぐ「あー切りたい」となってバリカンを入れたい衝動を抑えきれるか。

何度もいうが、この生活を終えたら、まずメガネを買う。15年前に買ったメガネを使い続けるのはもう限界だ。そして、散髪にいきたい。2枚しかないシャツと2本しかないズボンも足したい。そうでなければ出勤できない。

息子の身長は160センチに到達したらしい。妻を超えるのも時間の問題だ。