ホームエレベーター

「父ちゃんたちが年取ったら、この家すごい住みにくいんじゃない?」(息子)

寝床で。寝る前。たしかに段差だらけである。ぼくが病に伏してよろよろ歩きながら段差を負担に感じていたし、ちょうど先日、職場でぼくの上司から「年をとったらちょっとの段差でつまづくようになるぞ」と脅されたこともあり、気になっていたところ。

「たまに帰ってきて助けてくれ。ホームエレベーターをつけないかんかもな」とぼく。

次女のお金でつけてくれるだろうと息子。

「おまえのお金じゃないのか」

自分よりも次女のほうがお金持ちになると彼は踏んでいる。

息子の観察によると、次女は「人生ゲームでも『どっちのほうがお金持ちになれる?』といってた。それが判断基準になってた」そうだ。

子どものお金を頼りにするのは親としてなさけなくもあるが、そのときはだれでもいいからよろしく頼む。