OG

水曜日のこと。新年度になって初めて次女を保育園に送った。学童にいく長女もついてくる。当たり前だけど、一週間前と違って長女の担任の先生もいなければ、居場所もない。ホールを走っていても、それはOGとしてだ。まだぼくがそれに寂しさをおぼえるのは、切り替えができていないからだろう。

すっかり新しい教室になれて、テキパキと準備を済ませた次女を送ると、主任先生がぼくと一緒に教室の前で立つ長女を見つけて抱きかかえてくれる。学童楽しいかを確認して、「またいつでもきてね」と優しく言葉をかけてくれる。長女の表情が少し明るくなった気がする。

長女が「早く学童行きたい」というから一緒に駆け足で玄関にいって、学童に送る。くるときに玄関で同級生とすれ違ったから、早く遊びたくなったのだろう。学童では新しい友だちとも話をしたり一緒に遊んだりしているそうだ。長女はもう、切り替えているようで頼もしい。