皆勤

息子が持って帰ってきた通知簿。裏表紙にゼロだけが並ぶ。この1年、みごとに皆勤だった。爽快だ。

ぼくには中高大の同級生というのが一人いる。帰郷してから、彼のお母さんがぼくのことを気にかけてくれて、ときどきランチをする。当の息子はアメリカにいる。

小学校の教諭を長年なさっていた。そのことを伝えると「そのページが一番大事。褒めてあげなさい。そして、家族みんなでがんばらないと、できないことよ。」と親のことも褒めてくれる。規則正しく、ご飯をちゃんと食べさせてあげる毎日があってこそだというのだ。

「学校、きっと楽しいのよ」

たしかにそんなかんじだ。ワイワイやっている姿が目に浮かぶ。友だちがいて、社会を築いている。うれしいことだ。

キャリア教育についてもアドバイスをもらった。

「日本って、どんな仕事につくかとか進路指導とか、親は学校に任せっきりなのよね。ヨーロッパでは、学校側が生徒の進路に口を出したら、怒られることもあるのよ。」

そうなのか。

「親は、我が子が、大きくなったら自分の力で食べていく必要があること。その責任の重さ。本来、優しく厳しく導いてあげるべきなのよね。」

まさに。がんばろう。

さらに、こないだ将棋教室にいっても皆勤賞をもらっていた。2人のうち一人。全く意識していなかったけど、テニス教室のついでにコツコツ通ったものだ。タイトルホルダーの名前がズラッと書かれた扇子をもらっていた。

たいていなんでも「行くか?」ときくとコイツは「行く」という。この軽さと積極性は、きっと強みになる。