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いい誕生日であった。回転寿司にいって、そこでいつもは遠慮して頼まないトロ鉄火巻きを頼んだ。それだけで十分なのであるが、家でケーキと蝋燭、歌とプレゼントと手紙で祝ってくれた。スタバのカードとバスケのための水筒と柿の種一年分。

いい天気なので次女を久しぶりに自転車で保育園に迎えにいった。迎えたときは庭でおままごとをしていたそうだ。「今日自転車だよ」というと「やった」と喜こぶ。ひな祭りの工作を持って帰る。今回は雛壇も牛乳パックでしっかり作っている。

結婚式場の横をいつものように通る。駐車場にたくさん並んでいる結婚式場のバスのナンバーが続きであること、バスなのに緑ナンバーでないことを初めて気づいたという。

この時間ももうカウントダウンである。寂しい限りだ。

お寿司を食べたながら、息子は6年間で学校に行きたくなかったときがあるか聞くと、写生会と書道の日は気が重たかったそうだ。

とはいえインフルエンザになった3年生以外はほぼ皆勤で、担任の先生にも恵まれたし、友だちとも大きなトラブルもなく過ごした。それだけでもありがたい環境だったし、たいしたものだと褒める。寿司はぼくより食べる勢いで、マクロとブリをリピートしていた。

長女も学校に行きたくないと思ったことはないそうで何よりだ。昨夜描いてた手紙のカラフルなイラスト、あれはぼくのためだったんだな。ありがたい。「今日はメルもお祝い一緒にするの」と骨壷と水を食卓のぼくの席の隣においてくれた。メダカも一番思い入れをもって水を替えてくれている。

それぞれ穏やかに伸び伸び育ってくれていうことはない。