それぞれの応援

息子の大一番の前夜。長女は筋肉で引き締まった息子のふくらはぎや背中をマッサージしてあげている。普段ぼくの依頼は断るくせにとつっこむと「今日は特別だから」と。次女はなぜか新聞の4コマ漫画をひたすら切り抜いて渡している。

当日の朝、食卓の上に息子に向けて激励の次女作の4コマならぬ8コママンガがあって大きな文字で「ガンバレ!」と書いてあった。

妻とぼくは徹夜して激励の映像づくり。写真素材を通じて、膨大な練習を彼がしてきたか知り、胸が熱くなる。週末になれば全国あちこちに行き、しんどい、辛いこともたくさんあったろう。支えた保護者も。息子にしたらぼくはうとましい存在だろうし、距離を置いていた。最後くらいは役に立ち、応援するべきだという気持ちになった。親として、できることは全てやって、ついに決戦の日に臨む。