折り紙プレゼント

「パパ、何色が好き?」(次女)

お風呂上がりにドライヤーをしながら、ぼくに誕生日の手紙を書いてくれる。「ありがとう」のフォント一文字ずつ色を変えて、それをぼくの好きな色に塗る。5色好きな色を答える。ぼくのニコニコした似顔絵も書いてくれる。妻にも「誕生日の準備をしてくれてありがとう」のお礼の手紙も書いている。

「どんな形が好き?」

「四角かな」

「しかく!」

予想してなかった答えのようで、驚いていた。折り紙で動画をみながら幾何学模様の入った四角い輪郭の折り紙を折ってくれる。途中で「キレイに折れない」と泣く。

「気持ちだけでうれしいのだよ。」

そういうと口角が上がる。気持ちを取り直して最後まで折ってくれた。手紙で「キレイにおれなくてごめんね」と謝ってある。もう一度うれしいと伝える。

折り紙も何色がいいか、キラキラしたものは好きか尋ねて、その色のものを選んでくれた。彼女は群青色が好きらしい。

朝起きたらすぐに「パパの誕生日だ」と気づいてくれた。プールでは初めての平泳ぎをしたらしい。

「むずかしい。うまく進まない」

みんなが50m泳いでいる間に25mくらいしか進まなかった。

「コーチももうだめだなと思ったかな」

「コーチだって最初はそうだったでしょ。うまくするのがお仕事。」

進級したからこその挑戦。