ピアノ

長女のピアノの発表会。コロナ禍で中止になっていたので数年ぶりの開催。客席にはおめかしした小さい子から高校生や大人がまちまちに座っている。大半が女子でフリフリのドレスも珍しくない。その周りにはおのおのの家族がいる。

行く前は「緊張しないよ」といっていたものの、いざ舞台に出て、おじきをするときの顔がこわばっている。長女は上は白色のシャツとふわふわのベストに、下はふわっとした黒のスカート。スカートは目の細かい網戸のような網状のになっていて、そこにコウモリや鳥の絵柄が彩ってる。

むかし、小さい頃に保育園のはじめての発表会でもステージの上で顔が固まって、目は大きく開くき眼光鋭いが口元がヘの字で歯を食いしばってる仏頂面であった。あの表情を彷彿とさせて、すっかり大きくはなったが面影はあの頃と変わらないのだなと微笑ましかった。

この半年くらい、ずっと家で練習していた曲。ところどころつまづいていたが、最後までたんたんとやりきっていた。

たしか前の発表会はまだ保育園で、出番も一番最初だった。妻との連弾もあった。いまは第二部の真ん中くらい。当たり前だけど一人でやりきる。発表会がおわって出てきても平然としていた。グランドピアノで演奏したいといっていたから、叶ってよかったね。