ごめんね

ドライヤーをかけてあげていると、次女は前かがみになってなにか書いている。

「はい」と髪を渡される。手紙だ。

「パパ、いつもいろいろさせてごめんね。車のお迎えのとき、チャンネル変えてごめんね。だいだいだいすきだよ」という旨の手紙。チャンネルを変えるのを気にするのは長女も息子も一切したことがない。

「親に子どもがあやまらなくていい。頼まれたらするのは当たり前のことだし、うれしいことだから」と抱きしめながら伝えた。胸があつくなった。