むしめがね

4月から生活がかわり、遅くに帰宅したら家は真っ暗、全員寝ているのも珍しくなくなった。一人食事、お風呂、洗濯、食洗機のセット。

長女が昨年度テレビに取材されたときに「パパが家にいてうれしい?」と尋ねられて「うん。遊べるもん」と言ってくれた言葉を思い返しながら、夜道自転車を走らせていた。

次女が習字の授業で「すきなもの」を書いている紙が食卓の上にある。「むしめがね」だそうだ。おばあちゃんの家でいろいろ見ているらしい。こないだ、洗面所で絵の具のパレットを洗っていた「石鹸で落ちる?」とお風呂に入っているぼくに尋ねてきた。几帳面だからきれいにしたいのだろう。