「ねえ、赤ちゃん、生まれてくるの男の子かな、女の子かな」(次女)
お風呂で。
「お腹のここのあたり、切って生まれてくるんでしょ。」
へその下の辺りを横一線、帝王切開のしぐさをしている。
「男の子でも女の子でも、かわいいよ。」
「うん。」
こないだまで赤ちゃんだった子が、もう自分の赤ちゃんの話をしている。不思議な気持ちになる。
「生まれてきてくれてありがとう」
「うん。」
身体を洗ってあげながらいつものお礼をいう。末っ子にこんな次女が生まれてきてくれてほんとうにうれしい。
「まだまだだよね。21歳になっても、まだ赤ちゃん産まないんでしょ。せんせい、21歳だけどまだだっていってた。」
保育園の若い担任の先生に聞いたようだ。