太陽の匂い

お風呂で長女が「わたし、太陽の匂いが好き」という。布団を干した日のあの匂いだ。あったかくて、「なんか優しい匂い」と表現する。わかる。

ただ、あれはたしかダニの死骸とかの匂いだったと聞いたことがある。そのことはいわないで置くことにするが、死骸だろうとなんだろうと、あれが「いい匂い」と感じるのは、きっと遠い昔の祖先から刻まれたものなのだろう。太陽で温められたふかふかの布団の気持ちよさは、いつの時代も歓迎されたのだろう。