大発見

ここ数日、パンをつくる機械で妻が餅をつくるようになって、人気を博している。餅をつくる場合、蓋をする必要がなくて、中で餅がくるくる回っているのがみえる。それをみたくて次女がずっと覗き込んでいる。

いよいよ食べるとき。次女と息子とぼくが一緒にいる。「小さくして、ちゃんとモグモグ噛んで食べてね」というぼくの言葉どおり、次女がお皿のにあるこぶし大の餅を指で小さくちぎって、「わかった!」と大きな声で叫ぶ。

「これが集まって、これになるんだね!」

小さな餅が集まって、大きな餅になる。目がランランとしている。世紀の大発見のような興奮でいうものだから、息子とぼくが思わず笑う。

なんで笑うのか不思議そうだった。同じテンションで「そうか!」といいたいところだったが、「そうだね」と微笑むとドヤ顔になっていた。