ふと息子の足の爪が伸びていることに気づく。そのことを指摘すると、足の指を手で刺しながら、
「ねぇ父ちゃん、これ、親指やろ、で、これは?」
親指の隣の二番目の指を指して、
「これ、中指、ってかんじせん?人指ゆびねんよ。」
三番目の真ん中の指をさして、
「これが、中指。そんなかんじ、まったくしないよね。」
手の指の感覚と比較すると、たしかに、足の中指の存在感はほぼなくて、薬指が二本あるような感じ。
全く同感や。
「父ちゃんも、同じこと、感じてたことあるわ。」
妙に通じ合う。
これって、みんなそうなのかな。