目標

「ねぇ、私学校で一番好きな場所とこだとおもう?」(長女)

お風呂で。教室であった。クラス配置の妙で2年のときと同じ教室だから同じ場所で2年過ごすことになり、愛着あるようだ。

「学校のなかの、自分の家だよね」

「そうそう」

ラソン大会で今年はもっとがんばるぞと決意していた。姉が一年のときすごかったと次女に伝えたら驚いていた。次女がマラソン大会で長い距離を走っていること、まだなんか考えられない。でも姉と一緒に練習すると意気込んでいた。

 

リボン結び

「ねえ、リボン結びってどうやってやるの?」(次女)

お風呂あがりに。友人の写真家が送ってくれた入学式の日の記念撮影のすばらしいアルバム。ドライヤーをしながら、自分の初めての制服、ランドセル姿をみている。

そのアルバムに紐がついていて、それをいわゆるちょうちょ結びにしたいという。いざ教えるとなると難しい。「こうして、こう」という言葉しか出てこない。当然「え?わからない」というリアクションで伝わらない。「輪っかをつくって、ここの親指のところを通す」といっても、手のサイズも指の太さも違うから意味がない。

習うより慣れろでやらせてみたけど固結びになってほどけなくなったりでだんだんストレスになったようで、諦めモードになった頃に眠気が襲ってきたのだろう、そのまま椅子で寝てしまった。

都会

「わたし、都会好きじゃない」(長女)

家の近くに、希望者が通う自然いっぱいの小さな小中学校がある。ルールもそこまで厳しくなさそうで家族的で、のびのび育てたいご家庭の子はここを選ぶようだ。

長女も次女もそれぞれ保育園の仲のいい友だちが通っているから、ドライブで近くにいったので校舎と校庭を見に行ってみた。マンモス校に通う長女は自由に動き回れそうな運動場をみてうらやましがり、衝動的に「ここに通いたい。転校したい」と口にする。それはそれでいろいろあるだろうけど、直感的に保育園のような伸びやかな環境を感じ取って魅力に思えたのだろう。今の校舎は児童でパンクしているから自由に遊べることが少ない。コロナもあるからなおさらだ。

帰り道にこの言葉。ビルとかいっぱいあるところは苦手だそうだ。他方で次女は「ビルの上とかに住んでみたい」と前向きだった。次女は都会に住んだことないからかな。対照的だ。

坊主

娘たちからお風呂でパパは坊主より髪伸ばしてほしいといわれたのでこれからはそうする。この5年は節約で自分のケジメもあり散髪にいかなかったけど、解禁しよう。でも一度坊主にするとこの便利さと楽さからいまでも自分で刈ってさっぱりしたい衝動にかられる。切りたいとおもえばすぐできる。散髪屋にいくのがおっくうでしかたない。

もどりたい

「(3年前に)もどりたい」

次女。お風呂入る前。

「だって保育園で遊べるんだもん」

次女が長女が3年前きていた赤いミニーシャツを着ていて、3年経ったら次女が着るようになったんだね、と感慨深くいったらそう返ってきた。

学校は外遊びもなくて、コロナもあり、昼休みも席にじっと座って絵を描くだけなのだという。授業ばかりでたいへんなのだと。

5年間もの間、毎日園庭で自由に走り回って過ごしていたわけで、いきなり不自由な毎日になり、とまどっている。学校自体はどうだったか尋ねると「楽しかった」と返事はするから少し安心していたが、本音はそうなのだ。時間が巻き戻せないことは彼女もわかっているからいわないだけで。

長女に小学校に入学したてでどう思ったか聞くと同じことを思ったそうだ。少し安心する。いつか慣れるのだろう。一方で息子は特になかったと。息子は1年しかいっていないし、それまで日本橋保育園で東京の窮屈な生活をしていたから免疫があったのかもしれない。かといって、保育園のときから不自由にしておけばいいかというでもそうでもないのだろうけど。保育園の先生ともまた遊びたいそうだ。

長女に寝床で小学校で次女に会うかときくと「会うよ。手を振ってくる」とのこと。長女は手を上げて返す程度らしい。次女にとっては姉の存在は心強いだろう。そういえばまだ長女が園児のとき、息子のサッカー教室を見に行った長女が息子をみつけて「がんばれ」と応援していて、そのときの息子も手を上げて応えた程度だったな。そしてあとから「やめて」といっていた。懐かしい。

寝かしつけ

お風呂入ってドライヤーして、歯磨きをする。「いっしょに寝よ」と寝床に行く。長女。久しぶりに寝かしつけをした。朝起きて、ご飯を食べるときに同じ学年の他の担任の男の先生がぽっちゃりしていて、お腹がぶよぶよでみんなで遊んでいたという話を楽しそうにしてくれる。

翌日。またお風呂入ってドライヤーして歯磨きをする。また寝かしつける。背中を踏んでもらいながら、寝床でいろいろ話をしてくれる。家の前の道の「止まれ」の「れ」は反対から読んでも「れ」だという。手遊びでタヌキとキツネのやつを知っているかとやって見せてくれる。はじめてみた。昨日と今日と50m走があって、昨日は本気ださなかったら10秒6で、今日は本気出したら9秒7だったそうだ。でも8秒台の男の子もいると感心していた。身長は132センチだったそうで、140センチの男の子もいて「すごくない?」とこれまた感心していた。

でも小学校のとき大きい男の子は中学校で止まるという一般論をいうとびっくりしていた。ぼくは小中学校のときはどうだったかという話、息子も伸びるだろうという話。兄の足はなんで長いのかという質問。背中を踏むのが終わって横になったらすぐに寝付いた。

球拾い

バレー部の見学にいって、スパイク練習の球拾いをさせられて、一つのボールを追いかけていたら、他の速いボールが飛んできて頭に2回ほどぶつかったそうだ。それでも楽しそうに帰ってきた。