何年後

「ねえ、コロナって一生続くの?」(長女)

夕食のとき。

「『疫病と世界史』によると、昔は90年くらいかかってたみたいよ。これまで」とぼく。そのとき何歳か計算する娘たち。

次女もこないだお風呂に「コロナきえろ!」とかいていたな。なるべくコロナを意識しない生活を送っているつもりだけど、何かに付けて「コロナが終わったらね」というイベントがけっこうある。ディズニーランドやスキーとか。ふつふつとたまっているのかもしれない。

今日は二人で公文をして、お風呂を二人だけで入ってあがってきた。

「仲良し姉妹だね」と妻がいうと、「ケンカもするけどね」と次女。でもすぐ仲直りするからいいのである。

「パパがおじいちゃんなったら、きみたち、どっちがお世話するとかでけんかしないでね。」

「ケンカしないでしょ、お世話したいでしょ」とすかさず次女。うれしくて歓喜の声が出る。

「そう?」と長女をみると、微笑みながら首をかしげていた。

「だって赤ちゃんお世話するの好きだもん」と次女。「おじいちゃんと赤ちゃんは違う」と長女。

長女のことは心配していないよとぼくがいうと「しっかりものだもんね」と妻。

問題は息子だというとみんなで「あー」と同意。